建設業の見積書を作るとき、「共通仮設費は何パーセントが相場か」「現場管理費はどう算定するのが正しいのか」「労災保険料は請負金額にいくら乗ってくるのか」――これらの数字を、その場で素早く概算したいという実務ニーズは、現場監督・建築士・中小ゼネコンの経理担当者に共通する悩みだ。電卓と国交省PDFを行き来しながら毎回計算するのは現実的ではない。
AnzenAIは2026年5月、無料の 労災保険料・公共建築積算 概算ツール を公開した。請負金額・工事種別・工期を入力するだけで、共通仮設費・現場管理費・一般管理費等・労災保険料の4項目を、厚生労働省と国土交通省の公的算定式に基づいて瞬時に算出する。本記事では、このツールの計算式・入力項目・結果の読み方を、令和8年(2026年)改定の最新基準に沿って徹底解説する。労災ゼロ・不適合ゼロを目指す建設業の積算実務の起点として活用してほしい。
請負金額・工事種別・工期を入れるだけで、共通仮設費・現場管理費・一般管理費等・労災保険料の4項目を5秒でシミュレーション。登録不要・無料・公的算定式準拠。
計算ツールを開くAnzenAIの 労災保険料・公共建築積算 概算ツール は、建設業の積算実務で最も需要が高い4項目(共通仮設費・現場管理費・一般管理費等・労災保険料)を、Web上で瞬時に概算するためのものだ。Microsoft Excelで自前の積算シートを組まずとも、ブラウザを開いて数値を3つ入れるだけで、その場で標準的な概算値が出る。
本ツールが想定するのは、専門の積算ソフト(Hello CAD、KENTEM Gaia、コブラ建築積算等)を導入していない中小ゼネコンの経理担当者、建築士事務所の見積担当、現場代理人として概算把握が必要な現場監督、そして発注者側で工事費の妥当性を確認したい施主だ。確定積算は建築積算士が積算ソフトで実施するため、本ツールはその前段の感覚値・概算値を握る位置づけとなる。
本ツールが無料なのは、計算式と係数が すべて公的資料(厚生労働省・国土交通省の告示と通達)に基づくものであり、独自のロジックや特許要素を含まないためだ。むしろ独自解釈を入れずに公的算定式を正確に実装することそのものが本ツールの価値であり、AnzenAIとしては「建設業向けの安全関連知見を広く提供する」事業方針の一環として、登録不要・回数制限なしで公開している。→ 計算ツールを開く
本ツールの共通仮設費・現場管理費・一般管理費等は、国交省「公共建築工事共通費積算基準」(令和8年改定)に基づく。これは 公共建築工事(新営・改修 × 建築・電気設備・機械設備・昇降機設備)に統一して適用される標準算定式だ。民間工事や土木工事(道路新設・舗装・隧道等)では、別の基準や個別契約条件が優先されるため、本ツールの数値は「業界の標準感覚値」として参考にする位置づけとなる。労災保険料については、業種を選べば公共・民間・土木を問わず算定可能だ。
「経費は何パーセント乗せればいいか」――建設業に長く関わる人ほど、この質問に一律の答えがないことを知っている。同じ請負金額1億円でも、新営建築と改修建築では共通仮設費率が大きく異なり、工期が12か月と24か月でも数字が変わる。この複雑さには明確な理由がある。
国交省の公共建築工事共通費積算基準は、共通仮設費率(Kr)・現場管理費率(Jo)を 請負金額・工期の指数関数 で算定する。工事規模が大きくなれば固定的な仮設費の比率は下がり、工期が長くなれば仮設建物や水光熱費の絶対額が増える――この実態を数式で表現したのが指数関数式だ。一律「何パーセント」では実態と乖離するため、規模・工期で連続的に変動する設計になっている。
共通仮設費・現場管理費の算定式は、新営建築・改修建築・新営電気設備・改修電気設備・新営機械設備・改修機械設備・昇降機設備の 7区分 でそれぞれ係数(a, b, c)が定められている。改修工事は新営より仮設の手間が比率として大きく、電気設備・機械設備は建築本体より工事種別ごとの特性が強い――この実態が7区分の係数差として表現されている。
労災保険料は 賃金総額 × 労災保険率 で算定するのが原則だが、建設業では下請構造により実賃金の把握が困難なため、請負金額 × 労務費率 × 労災保険率 という「請負金額方式」の特例が用意されている。建築事業の労務費率は23%、機械装置据付の組立取付は38%、舗装工事業は17%――業種で大きく異なり、しかも労災保険率も建築9.5/1000・水力発電34/1000など3.6倍以上の差がある。→ 工事種別を選んで実際の労災保険料を確認する
一般管理費等率(Gp)は、工事原価300万円以下で20.11%固定、300万円超〜30億円で対数関数の中間式、30億円超で9.34%固定――という3段階構造になっている。小規模工事ほど一般管理費等の比率が高く、大規模工事ほど低くなる実態を反映している。電卓で都度計算するのは現実的ではなく、ツール化のメリットが特に大きい項目だ。
共通仮設費は、現場で複数の工事種目に共通して必要となる仮設費用の総称だ。準備費・仮設建物費・工事施設費・環境安全費・動力用水光熱費・屋外整理清掃費・機械器具費・情報システム費・その他――の9項目で構成され、このうち 環境安全費 が安全衛生対策の中核(安全標識・消火設備・交通誘導・墜落制止用器具・隣接物養生・台風等災害防止)となる。「安全衛生経費 何パーセント」と検索する人がまず確認すべきはこの共通仮設費の数字だ。
| 別表 | 工事種別 | a | b | c | P 適用範囲(千円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 別表 1 | 新営建築 | 3.346 | 0.282 | 0.625 | 10,000 〜 5,000,000 |
| 別表 2 | 改修建築 | 3.962 | 0.315 | 0.531 | 3,000 〜 1,000,000 |
| 別表 3 | 新営電気設備 | 3.086 | 0.283 | 0.673 | 10,000 〜 1,000,000 |
| 別表 4 | 改修電気設備 | 1.751 | 0.119 | 0.393 | 3,000 〜 1,000,000 |
| 別表 5 | 新営機械設備 | 2.173 | 0.178 | 0.481 | 10,000 〜 1,000,000 |
| 別表 6 | 改修機械設備 | 2.478 | 0.173 | 0.383 | 3,000 〜 1,000,000 |
| 別表 7 | 昇降機設備(T項なし) | 4.577 | 0.323 | — | 5,000 〜 500,000 |
出典:国土交通省「公共建築工事共通費積算基準」令和8年3月11日改定(国営積第15号)
新営建築1億円・工期12か月のケースを例にとると、Kr = exp(3.346 − 0.282 × ln(100,000) + 0.625 × ln(12)) ≈ 5.22%。共通仮設費は1億円 × 5.22% = 5,220,000円となる。直接工事費が同じでも工期を24か月に伸ばせばKr ≈ 6.49%に上がり、共通仮設費は約649万円に増える――これが指数関数式の挙動だ。⚙️ AnzenAIの概算ツールで5秒シミュレーション
現場管理費は、現場運営に必要な間接費用の総称だ。労務管理費・租税公課・保険料・従業員給料手当・施工図等作成費・退職金・法定福利費(労災・雇用・健保・厚年の事業主負担)・建設業退職金共済掛金・福利厚生費・事務用品費・通信交通費・補償費・その他で構成される。「現場管理費 何パーセント」の業界相場は 純工事費の6〜16%程度だが、工事種別と規模で大きく変動する。
| 別表 | 工事種別 | a | b | c | Np 適用範囲(千円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 別表 8 | 新営建築 | 5.899 | 0.447 | 0.831 | 10,000 〜 5,000,000 |
| 別表 9 | 改修建築 | 7.079 | 0.538 | 0.773 | 3,000 〜 1,000,000 |
| 別表 10 | 新営電気設備 | 5.961 | 0.387 | 0.629 | 10,000 〜 1,000,000 |
| 別表 11 | 改修電気設備 | 6.038 | 0.431 | 0.736 | 3,000 〜 1,000,000 |
| 別表 12 | 新営機械設備 | 4.723 | 0.252 | 0.428 | 10,000 〜 1,000,000 |
| 別表 13 | 改修機械設備 | 6.221 | 0.461 | 0.800 | 3,000 〜 1,000,000 |
| 別表 14 | 昇降機設備(T項なし) | 7.438 | 0.448 | — | 5,000 〜 500,000 |
出典:国土交通省「公共建築工事共通費積算基準」令和8年3月11日改定 別表8〜14
同じ新営建築1億円・工期12か月のケースで、純工事費は約1億522万円。Jo = exp(5.899 − 0.447 × ln(105,220) + 0.831 × ln(12)) ≈ 16.36%。現場管理費は1億522万円 × 16.36% ≈ 1,721万円となる。共通仮設費(522万円)と合わせると諸経費の総額は約2,243万円――請負金額の22%超になる計算だ。
現場管理費の内訳項目には 法定福利費(労災・雇用・健保・厚年の事業主負担) が明示的に含まれている。つまり後述する労災保険料は、独立して算定する場合は別計上だが、率方式の現場管理費には概念上 既に含まれている 関係にある。実積算では「率方式の現場管理費」と「労災保険料の概算」を別々に把握し、最終的に契約上どう計上するかは元請の経理ルールに従う運用が一般的だ。
一般管理費等は、本社・支店経費および付加利益を含む間接費用だ。現場の費用ではなく、企業として工事を遂行するために必要なオーバーヘッドコストを表現している。国交省共通費積算基準では、工事原価の規模に応じて 3段階 で算定する。
新営建築1億円・工期12か月のケースで工事原価は約1億2,243万円。Gp = 32.597 − 3.591 × log₁₀(122,434) ≈ 14.33%。一般管理費等は約1,754万円となる。これは「一般管理費は5〜14%程度」という業界相場感の上限近くで、1億円規模の工事として標準的な水準だ。
工事原価が30億円を超えると一般管理費等率は9.34%で固定される。これは大規模工事ほど企業全体のオーバーヘッド吸収比率が下がる実態を反映したものだ。逆に300万円以下の小規模工事では20.11%固定となり、小工事の手間賃をきちんと吸収できる設計になっている。📊 工事金額を入れて経費目安を確認
新営建築・改修建築・電気設備・機械設備・昇降機――7工種に対応。請負金額・工期を入れると共通仮設費率・現場管理費率・一般管理費等率を自動算出。算定式と出典も同時表示。
無料計算ツールを開く建設業の労災保険料は、賃金総額の正確な把握が困難な場合の特例として「請負金額方式」が認められている。請負金額に労務費率を乗じて賃金総額を推定し、その賃金総額に労災保険率を乗じる2段階方式だ。令和8年度(2026年度)の料率は令和7年度と同率となっている。
| 業種番号 | 業種名 | 労務費率 |
|---|---|---|
| 31 | 水力発電施設・ずい道等新設事業 | 19% |
| 32 | 道路新設事業 | 19% |
| 33 | 舗装工事業 | 17% |
| 34 | 鉄道又は軌道新設事業 | 19% |
| 35 | 建築事業(既設建築物設備工事業を除く) | 23% |
| 38 | 既設建築物設備工事業 | 23% |
| 36 | 機械装置の組立て又は据付け(組立・取付) | 38% |
| 36 | 機械装置の組立て又は据付け(その他) | 21% |
| 37 | その他の建設事業 | 23% |
| 業種番号 | 業種名 | 労災保険率 |
|---|---|---|
| 31 | 水力発電施設・ずい道等新設事業 | 34/1,000 |
| 32 | 道路新設事業 | 11/1,000 |
| 33 | 舗装工事業 | 9/1,000 |
| 34 | 鉄道又は軌道新設事業 | 9/1,000 |
| 35 | 建築事業 | 9.5/1,000 |
| 38 | 既設建築物設備工事業 | 12/1,000 |
| 36 | 機械装置の組立て又は据付け | 6/1,000 |
| 37 | その他の建設事業 | 15/1,000 |
出典:厚生労働省「事業主の皆さまへ 令和8年度の労災保険率等について」(令和7年度と同率)
建築事業(業種番号35)で請負金額1億円のケースでは、賃金総額 = 1億円 × 23% = 2,300万円、労災保険料 = 2,300万円 × 9.5/1000 = 218,500円となる。これが「労災保険料 計算 建設業」の標準的な目安だ。同じ請負金額でも水力発電・隧道新設なら労務費率19% × 労災保険率34/1000で64.6万円――建築事業の約3倍の保険料負担となる。
機械装置据付(業種番号36)の労務費率は、組立て又は取付けに該当するものが38%、その他が21%と大きく分かれる。エレベーター据付・空調機据付・工場設備据付などは「組立取付」に該当する場合が多く、概算では38%を選ぶ。労災保険率は両者とも6/1000で同じだが、労務費率の差で保険料は1.8倍違ってくる。→ 実際の業種で試算する
本ツールの入力項目は 4つ に絞られている。実積算で必要な大量の入力項目(諸経費明細・人工計・職種別労務単価等)を排して、概算に必要な最小入力で結果が出る設計だ。
労災保険料の算定に使う事業区分を選ぶ。建築事業(35)・既設建築物設備工事業(38)・道路新設(32)・舗装(33)・鉄道軌道新設(34)・水力発電隧道(31)・機械装置据付組立取付(36)・機械装置据付その他(36)・その他建設事業(37)の9区分から選ぶ。工事の主たる業種を選ぶのが原則で、複合工事の場合は最も金額構成が大きい業種を選ぶ。
共通仮設費・現場管理費の算定に使う区分を選ぶ。新営建築・改修建築・新営電気設備・改修電気設備・新営機械設備・改修機械設備・昇降機設備の7区分。土木工事系(道路・舗装等)を労災用で選んだ場合、積算用の入力は対象外として無効化される。新営か改修かを間違えると共通仮設費率が大きくズレるため、迷う場合は工事内容(建物の新規建設か既存建物の改修か)で判定する。
請負金額(税抜)と直接工事費(税抜)を入力する。概算では「直接工事費 ≒ 請負金額」と仮定して同じ値を入れても構わないし、社内ルールで「直接工事費 = 請負金額 × 0.8」を使うなら個別に設定する。直接工事費は 共通仮設費率の基礎 となるため、ここの数字で全体の経費が動く。
工期を月単位で入力する。「2026年4月〜2027年3月」なら12か月、「6月〜翌年8月」なら15か月。工期は共通仮設費率と現場管理費率の両方に効くため、現場規模に対して妥当な工期を設定する。昇降機設備のみ計算式に工期項が含まれず(T項なし)、工期を変えても結果は変わらない。
本ツールは結果カードで4項目(共通仮設費・現場管理費・一般管理費等・労災保険料)を金額と率の両方で表示し、各項目に算定式の展開と出典URLを添える。数字の読み方を整理しておきたい。
| 項目 | 業界相場(公共建築) | 本ツール出力との関係 |
|---|---|---|
| 共通仮設費 | 直接工事費の3〜7%程度 | 新営建築1億円で5.22%、規模が大きいほど比率は低下 |
| 現場管理費 | 純工事費の6〜16%程度 | 新営建築1億円で16.36%、規模が大きいほど比率は低下 |
| 一般管理費等 | 工事原価の5〜14%程度 | 1億円規模で14.33%、30億円超で9.34%固定 |
| 諸経費合計 | 請負金額の5〜20%程度 | 新営建築1億円で約22%、改修・小規模ほど比率は上昇 |
| 労災保険料 | 請負金額の0.06〜0.65%程度 | 建築事業1億円で約0.22%(218,500円) |
結果として出た率が業界相場と大きく乖離する場合、入力値を疑う。たとえば共通仮設費率が10%を超えるなら、工期が長すぎるか直接工事費が小さすぎる可能性が高い。改修建築250万円・工期3か月ではKr = 8.01%と高めに出るが、これは適用範囲外(P < 3,000千円)であり、本来は個別に積み上げる運用が正しい。数字が出るからといって自動的に妥当ではない点が、概算ツールの読み方の核心だ。→ 無料計算ツールで実際に試す
令和7年(2025年)12月施行の改正建設業法では、工事費内訳書に 「安全衛生経費」「法定福利費」「建設業退職金共済掛金」 を独立計上することが義務化された。建設業の重層下請構造で、安全衛生対策費が下請に十分回らない実態を是正するための制度改正だ。
ここで注意すべきは、本ツールが算定する 共通仮設費・現場管理費・一般管理費等・労災保険料は、改正建設業法が要求する「安全衛生経費の法定内訳額」そのものではない という点だ。改正建設業法における安全衛生経費の独立計上は、契約上の内訳書記載に関する制度であり、その確定金額は元請が積算したうえで内訳書に明示する。本ツールはあくまで 概算シミュレーション として、その前段の感覚値を素早く把握するために使う位置づけとなる。
共通仮設費の9内訳のうち、環境安全費(安全標識・消火設備・交通誘導・墜落制止用器具・隣接物養生・台風等災害防止)が安全衛生対策の中核だ。本ツールが出力する共通仮設費全体の金額を把握したうえで、そのうち何割を環境安全費に割り当てるかを社内で検討するのが、改正建設業法対応の現実的なアプローチとなる。出典:国土交通省 安全衛生経費の独立計上。
労災ゼロ・不適合ゼロを目指す建設業にとって、見積段階で安全衛生対策費を 明示的に確保する ことは、現場で安全対策を実行するための最初の条件だ。「見積に入っていないから現場で削る」という負のサイクルを断ち切るには、まず概算段階で経費を可視化し、契約金額に必要額が含まれているかを確認する習慣をつけたい。本ツールはその出発点となる。
労災ゼロ・不適合ゼロを実現するには、現場の運用力だけでなく、見積段階で 安全衛生対策費を明示的に確保する 経営判断が欠かせない。AnzenAIの労災保険料・公共建築積算 概算ツールは、その出発点として誰でも無料で使える。請負金額・工事種別・工期を入れて、まずは自社の標準工事で5秒シミュレーションを試してほしい。
共通仮設費・現場管理費・一般管理費等・労災保険料の4項目を、国交省・厚労省の公的算定式で瞬時に概算。算定式の展開と出典URLも同時表示で、社内資料にもそのまま使えます。
計算ツールを開く安全衛生経費は請負金額の何パーセントが目安ですか?
公共建築工事の場合、安全衛生対策の中核となる「環境安全費」は共通仮設費の一部に含まれます。共通仮設費自体は新営建築1億円で約5%、改修工事や小規模工事ではより高い比率(6〜10%)になります。環境安全費の比率は工事内容で大きく変動するため、本ツールで共通仮設費の総額を把握したうえで、社内ルールに基づき何割を環境安全費とするかを検討する運用が現実的です。
労災保険料はどう計算するのが正しいですか?
建設業の労災保険料は、賃金総額の正確な把握が困難な場合、「請負金額 × 労務費率 × 労災保険率」の請負金額方式で算定します。建築事業(業種35)なら労務費率23%・労災保険率9.5/1000、既設建築物設備工事業(38)なら労務費率23%・労災保険率12/1000です。最新の料率は令和8年度(2026年度)で令和7年度と同率。詳細は厚生労働省のPDFで確認できます。
現場管理費は何パーセントが相場ですか?
公共建築工事の現場管理費は、純工事費(直接工事費+共通仮設費)の6〜16%程度が目安です。新営建築1億円・工期12か月なら約16%、新営建築40億円・工期36か月なら約8%と、規模が大きくなるほど比率は下がります。本ツールは国交省共通費積算基準の指数関数式で工種・規模・工期に応じた率を自動算出するため、自社の標準工事で実際に試してみるのが最も早い理解方法です。
民間工事や土木工事でもこのツールは使えますか?
共通仮設費・現場管理費・一般管理費等は国交省「公共建築工事共通費積算基準」に基づくため、公共建築工事への適用が基本です。民間工事では参考値として、土木工事では基準が異なるため適用外として扱ってください。労災保険料については、業種を選べば公共・民間・土木を問わず厚労省の料率で算定可能です。実積算では発注者の積算基準・契約条件に従ってください。
改正建設業法R7.12施行の安全衛生経費独立計上には対応していますか?
本ツールは公的算定式に基づく概算シミュレーションであり、改正建設業法が要求する工事費内訳書の「安全衛生経費の法定内訳額」そのものを算定するものではありません。共通仮設費の中の環境安全費が安全衛生対策の主要部分にあたるため、本ツールで共通仮設費の総額を把握し、社内基準に基づき独立計上額を決定する運用が現実的です。確定金額は建築積算士または積算ソフトでの正式算定が必要となります。